何の審査も受けずに3万円を借りるとなると、その貸金業者が違法業者である可能性が高く、大きなリスクが伴います。審査はありますが、消費者金融などの金融機関から借りるのが一番安全です。家族や友人に頼めば審査なしで借りられるかもしれませんが、このような大きな金額を貸すことを簡単に承諾してくれるとは思えません。ここでは、3万円を借りるために満たすべき条件や、「即日融資が必要」「数日以内に必要」といった状況に応じて、おすすめの借入先を紹介します。
現実的に、審査なしで30万円を借りるのは無理
結論から言うと、審査を受けずにお金を借りる方法はほとんどありません。すでにキャッシング可能なクレジットカードをお持ちの方や、貯蓄型生命保険の契約者で契約者貸付制度が利用できる方以外は、借入である以上、返済能力を確認するための審査を受けることが必須となります。 金融機関は、法律や自主規制によって審査を行う義務があります。まず、消費者金融などのローン会社は、貸金業法により審査が義務付けられています。さらに、貸金業法の規制を受けない金融機関も、自主規制により適切な審査を行うことを決めている。金融機関は、貸したお金が返ってこないという事態を避けるため、また、過剰な貸付を防止するために、法律や自主規制により事前に審査を行うことを決めているのです。
闇金で審査なしで30万円を借りるのは危険過ぎる
審査を行わないことを約束する貸金業者も存在しますが、日本政府に登録された貸金業者は、貸金業法を遵守し、審査を行う義務があるのです。したがって、審査を行わない貸金業者は、貸金業法を遵守していない可能性が高いです。つまり、違法であるため、高金利の融資が行われる危険性があるのです。
また、SNSを利用して個人間融資を行うケースもあります。このような貸付を行う貸金業者は違法である可能性が高いので注意が必要です。貸している人が個人であっても、継続して貸金を行う場合は、国や都道府県に登録する必要があり、無登録の貸金業者は違法となります。法律に対する意識が低い違法な貸金業者からお金を借りると、個人情報を悪用されたり、悪質な取り立ての被害に遭う可能性がありますので、利用は控えてください。金融庁からも「SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!」という通知が出されています。
30万円借入のための条件
金融機関から30万円を借りるには、一般的に審査を受ける必要があります。では、審査ではどのような条件をクリアする必要があるのでしょうか。主な条件としては、”収入”、”年齢”、”借入総額 “が挙げられます。どのような基準で判断されるのか、詳しく解説していきます。
安定した収入がある
審査では、返済能力があるかどうかがチェックされます。毎月借りたお金をきちんと返済するためには、毎月安定した収入があることが前提です。そのため、審査に通過するためには安定した収入があることが必要です。ただし、派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用であっても、安定した収入があればこの条件をクリアすることは可能です。
20歳(場合によっては18歳)から74歳まで
多くの金融機関では、借入の際に年齢制限を設けています。設定される年齢制限は金融機関によって異なり、下限は20歳が一般的ですが、民法上の成人年齢が18歳に引き下げられていることから、18歳以上を条件とする金融機関も存在します。上限については、あまり高齢になると安定した収入を得る手段が少なくなるため、69歳以下や74歳以下とする金融機関が多い傾向にあるようです。
借金の総額が総量規制に抵触しない
誰かがローン業者からお金を借りようと思っても、他のローン業者からの借金を含めた総借入残高が一定額を超えると、それ以上借りることはできません。貸金業法によると、貸金業者は借金の総額が年収の3分の1を超えるとお金を貸すことができないことになっています。これを金額規制といいます。例えば、年収400万円の人が借りられるのは、総額130万円程度です。そのため、すでに他のローン業者から130万円近い借金がある場合、さらに30万円の借金をすることは難しくなります。ただし、この規制は消費者金融などのローン業者からの借金にのみ適用されるので、ローン業者でない銀行などからの借金は金額規制には影響しません。
過去にいわゆる金融事故を起こしていない
安定した収入、年齢、総量規制の条件を満たしていても、過去に借入に関する重大な契約違反を起こしたことがある場合は審査に通ることは難しいでしょう。借入に関する重大な契約違反とは、返済期日から大幅に遅れた場合など、契約通りに借入金を返済できない場合を指します。例えば、スマートフォンやクレジットカードの支払いの延滞も、借入に関する重大な契約違反に分類されます。借入に関する重大な契約違反の情報は信用情報機関に登録され、一定期間保存されるため、金融機関は審査の際に確認する。
30万円を借りたい時期・理由別のおすすめ借入先
審査基準を満たしたとして、状況によって、どこからか30万円借りるのがベストな選択なのかが変わってきます。おすすめの借り入れ方法を3つのパターンに分けて解説していきます。「即日融資が必要」「数日以内に必要」「ローン返済のために必要」の3パターンです。
即日で30万円が必要な場合
例えば、消費者金融の場合、スマートフォンの専用アプリから本人確認書類を提出すれば、来店不要で申し込みから借り入れまですべてインターネット上で完結することが可能です。最大30万円までなら即日借り入れも可能です。消費者金融によっては、契約日または初回利用日の翌日から30日間は無料で借りられるサービスを行っているところもあります。
キャッシング枠が付帯しているクレジットカードであれば、30万円を即日で借りられる可能性があります。キャッシング枠は、「ショッピング利用枠」とは別に、お金を借りるという機能のための限度額です。30万円以上のキャッシング枠を利用できれば、審査なしでATMからすぐにお金を借りやすくなります。
貯蓄型生命保険に加入している場合は、契約者貸付制度を利用すれば、審査なしで30万円を借りられる可能性があります。契約者貸付制度とは、生命保険を解約した時に戻ってくる「返戻金」を担保にお金を借りる制度です。インターネットでの手続きなど一定の条件を満たせば、即日融資が可能な生命保険会社もあります。ただし、返済が滞った場合は注意が必要です。
数日から数週間以内に30万円が必要な場合
消費者金融の他に、銀行系でカードローンというお金を借りる方法があります。メリットは消費者金融に比べて金利が低いことですが、デメリットは融資を受けるまでに時間がかかることです。一般的に、銀行系のカードローンは2週間程度かかると言われていますが、中には数日で融資が受けられるケースもあります。そのため、30万円の融資を受けるために数日~数週間の猶予があるのであれば、銀行系のカードローンを検討するのが良いでしょう。なお、融資までの期間は事前に銀行に確認しておくことをおすすめします。また、契約貸金業制度も選択肢の一つです。即日融資に対応していない生命保険会社でも、数日以内に入金してくれるところがほとんどです。
別の借入返済のために30万円必要な場合
一般的に、返済のためにローンを組むことはおすすめできません。しかし、複数の借り入れをひとつにまとめるおまとめローンなどの商品は、検討する価値があるかもしれません。おまとめローンでは金利が引き下げられることもありますし、これまでのように複数回に分けて返済するのではなく、月1回の返済で済むこともあります。
それでも、返済が苦しい場合は、最終的に債務整理を検討することになります。債務整理とは、借金の額や返済期日を見直し、問題を解決する法的な救済制度です。債務整理の方法には、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。実際に行う場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談しながら解決していくことになります。
まとめ
基本的に30万円を無審査で借りられるのは、違法業者からの借り入れ以外にはありません。貸金業法や自主規制で審査が必要だからです。30万円の借入に融通が利く銀行のカードローンや消費者金融は、審査に通ることができます。30万円借りる時間があるなら、低金利の銀行系カードローンで借りるのがおすすめです。すぐに30万円必要な方は、即日融資にも対応している消費者金融の利用を検討してみてください。