お金がないとき、カードローンはとても便利な資金調達手段です。しかし、申し込みには勤務先の情報が必要なため、無職の方にとっては高いハードルに感じるかもしれません。しかし、無職だからといってカードローンを利用できないわけではありません。無職でも借入が可能なケースや、配偶者のローンを利用できるケースもあります。ここでは、無職の方がカードローンを申し込む前に知っておきたいことや、実際に利用できるカードローンをまとめました。ぜひ申し込む前に参考にしてみてください。
カードローン審査に無職で通るするのは困難
カードローン会社は返済能力を優先しますので、収入のない方は審査に通りません。消費者金融系カードローンも銀行系カードローンも「安定した収入があること」を申し込み条件として挙げているので、収入のない人は対象外です。ただし、正社員でなくても、アルバイトや在宅ワークなどで定期的な収入があれば、カードローン審査に通過することは可能です。家賃の支払いや配当金などの収入がある人は、カードローンを検討したほうがよいでしょう。なお、ギャンブルや投資、手当、雇用保険の支払い、生活保護などの収入は、収入として認められません。消費者金融は貸金業法で定められている「総量規制」の対象となります。総量規制では、「一般に、借入人の年収の3分の1を超える金額を貸してはならない」とされており、年収によって借入額の上限が決められています。
カードローンの簡易診断で調べてみる
消費者金融には、年収や他社借入額などの項目を入力することで、簡単に審査結果を確認できる「簡易診断サービス」を提供しているカードローンがあります。実際の審査の前に10秒簡易診断審査を行うことで、むやみに申し込んで審査に落ちてしまうリスクを防ぐことができます。なお、10秒簡易診断審査の結果はあくまで参考値であり、実際の結果とは異なる場合があります。年齢30歳、年収0円、他社借入金額0円という設定で10秒簡易診断審査のシミュレーションを行ったところ、以下のような結果となりました。

日雇いバイト・派遣でもカードローン審査申込が可能
安定した収入があれば、返済能力があると判断されることもあるので、アルバイトやパートの方でもカードローン審査に通る可能性があります。無職でも収入がある人はカードローンに申し込んでみるべき また、転職活動中や休職中など無職の方はカードローン審査に落ちる可能性が高く、転職活動中や休職中など一時的に無職になっている方もカードローン審査に落ちる可能性があります。カードローンを検討されている方は、転職や休職をする前に、お早めにお申し込みください。
収入がない無職の場合にカードローン以外からお金を借りる方法
・緊急小口資金
・定期預金担保貸付
・契約者貸付制度
・年金担保貸付
・契約者貸付制度
・内定者向けローン
緊急小口資金は、低所得世帯、高齢者世帯、障害者世帯の方が生活福祉資金貸付制度を利用してお金を借りることができる制度です。即日融資には応じませんが、10万円を限度に最短5営業日で受けられます。緊急小口貸付は、住んでいる市町村の福祉事務所で受け付けています。失業が理由の場合は、失業手当、一時生活再建費、生活支援費などの公的制度も利用できます。
審査なしで契約者貸付制度で借り入れが可能
生命保険の加入者は、契約ローン制度を利用すれば、無職やニートでもお金を借りることができます。即日・無審査で借りられるので、どうしてもお金が必要な方は検討してみてはいかがでしょうか。借入限度額は解約時の還付金の8~9割程度で、金利は年2~6%程度です。
内定者は、就職が決まった際にローンを利用してお金を借りることができる
現在、無職の方でも、就職が内定している学生の方であれば、「内定者ローン」でお金を借りることができます。内定者ローン」は、「ろうきん」と「カードローン」が提供しています。内定者ローン」の中には、返済期日を初任給の月に延長するローンもあります。条件を満たせば、低金利で借りられるので、ぜひ検討してみてください。
バンクイックなら、無職でも年金を受給していればOK!
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)の公式サイトQ&Aには、下記のような記載があります。
Q :収入が年金のみですが申し込みできますか?
A :お申し込みいただけます。原則安定した収入がある方であれば、お申し込みいただけます。
出典: https://www.bk.mufg.jp/kariru/card/banquic/faq.html
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)は、収入源が年金だけであっても申し込みが可能です。メガバンクのカードローンは利便性も高いので、収入源が年金のみでも利用できるカードローンを探している方にもおすすめです。
無職の人でも融資ができる可能性がある場合
無職の方がカードローン審査に通過できるケースは、以下の通りです。
・配偶者に収入がある場合
・年金や家賃収入がある
・担保融資の対象となる資産を所有している
・会社から内定をもらっている
・無職になる前
配偶者貸付制度を利用すれば、無職でもカードローンを申し込むことができます。配偶者貸付制度は、安定した収入のある配偶者がいることと、配偶者の同意が必要です。専業主婦の方の同意が得られる場合は、「配偶者貸付制度」をご検討ください。また、地方銀行や信用金庫、労働金庫などでは、就職が決まっていれば融資を受けられる場合もあります。あるいは、就職が決定していても、1日でも会社に在籍していれば、消費者金融から即日で借入ができる場合もあります。有給休暇などで在職中の方は、事前に融資を申し込んでおきましょう。
カードローンを利用する際、審査は不要か?
銀行や消費者金融などの通常のカードローン会社では、少額の融資であっても必ず審査が行われます。無審査でお金を貸すと謳うのは、高利貸しと呼ばれる違法業者です。彼らの甘い誘いに乗ってしまうと、過剰な利息や強引な取り立てに遭う危険性があります。審査に通るか不安な方は、必ず審査を実施しているカードローン会社を利用しましょう。
在籍確認や収入証明書類の提出…審査の簡略化をご案内!
カードローンの審査は省略できませんが、住民票の確認や収入証明書の提出など、審査の一部を省略する方法があります。また、各カードローンの特徴を生かして、審査を簡略化することも検討しましょう。ただし、審査が簡略化されたとしても、カードローン会社に勤務先や収入などを確認される可能性はあります。カードローンに申し込む際は、必ず正直に無職であることを申告しましょう。
まとめ
無職の人はカードローンでお金を借りることができないかというと、全くそんなことはありません。例えば、無職でも年金やパッシブ収入で収入がある人は、カードローンの商品によってはお金を借りることができます。残念ながら、全く収入のない人がカードローンを利用できる可能性は低いです。公庫融資制度や資産を担保にした資金調達など、他の方法も考えてみましょう。